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 投稿者:櫻子  投稿日:2009年12月 7日(月)09時31分14秒
  管理投稿  
 

整理

 投稿者:櫻子  投稿日:2008年 9月28日(日)11時19分32秒
  これより以前の、短歌は転載済み

これより以前の、俳句はメモに転記済み
 

栴檀

 投稿者:櫻子  投稿日:2008年 5月29日(木)02時19分51秒
  高野川に枝を伸ばしている栴檀。  

明日への旅は・・・

 投稿者:櫻子  投稿日:2007年11月16日(金)22時50分37秒
  明日への旅は 私へのラブレター
美しい空へ向かって 一輪の花をほうりなげる

いつか私のもとへもどっておいで
大きな花束になって・・・
 

涙の色

 投稿者:momiji  投稿日:2003年11月25日(火)02時49分21秒
   
暗い部屋の一隅で膝を抱く
心の中にあるものを
闇の中に浮かびあがらせる
愛、憎悪、嫉妬、諸々の感情
渦巻いている糸を取り出して
静かにほどいてゆく
糸の先の絆を思うとき
白い指が微かにふるえる
大事な糸とわかっているのに
鋭利な刃物で切ってしまいたいと
ある瞬間に思う気持がある事も
闇の中で静かに膝を抱く
頬を伝う涙の色は見えない


 

ソナチネ G-dur

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月23日(日)16時12分21秒
   
窓辺のベッドにもたれて
あなたが弾くピアノを聞く朝
キリマンジャロの薫りが広がる
こんな時間忘れていたわ
こんなに丸いこころ久しぶり
ねえ、ソナチネを弾いてくださらない
ルードウィッヒのG-dur
好きなの とてもあまやかで
少女の頃を思い出すから
そう、蓮華の野原を駆けたころ
花の首飾りを作ったとき
何も知らないで輝いていたわ
ねぇ、ずっと弾いていてね
思いでの丘を駆け巡り
私が深い眠りについてしまうまで


 

ひまわりと雲

 投稿者:松虫  投稿日:2003年11月22日(土)21時06分37秒
   
ぶんぶんと蜜蜂が飛びまわる
あなたは大きなひまわり
太陽を追いかけて時をすごす
わたしは高い空の白い雲
雨になってあなたに降りそそぐ
あなたを濡らして地を浸し
熱い思いをかわして
霧となってまた昇ってゆく
ああ、夏の蒼い日を繰り返し
わたしの時は過ぎて行く
終息にむかった夏の恋
またいつか会いましょう
熱い太陽が帰ってくるころに


 

伝言

 投稿者:momiji  投稿日:2003年11月21日(金)18時59分14秒
   
そっと、あなたの家まで
あなたの窓の下まで行きました
愛しい影がゆれていた
知らないでしょ、私のこと
こんなに勇気があるなんて
両手にいっぱいのガーディニア
玄関に置いてあるからね

そっと、私はホテルで
ひとりだけの夜を過ごします
心温めて夢を食べるの
知らないでしょ、今の私
こんなに熱い心があるなんて
両手にいっぱいの真っ赤なハート
玄関に置いてきたからね


 

潮騒の宿

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月21日(金)06時42分34秒
   
潮騒枕に旅の宿
静かに時は過ぎてゆく
瞼を閉じれば鮮やかに
素足を洗う荒磯の
寄せては返す白い波

夜空に瞬く星の眼に
心は熱くざわめいて
波の揺りかご子守唄
潮騒枕に旅の宿
一夜の夢を共に見る


 

蒼のルシフェル・・・

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月21日(金)06時31分40秒
   
蒼い扉をそっと開いて
あなたの部屋に戻ってきました
大事に持っていた赤い合鍵
あなたの心も開くかしら
白いベッドの窓辺に
水色のリラの花が咲いています
遠くへ出かけたままなのね
ピアノのスコアーが
書きかけのまま……
このままいて良いかしら
ルシフェル、
このままいさせて……


 

攝授

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月19日(水)20時24分3秒
   
ゆるやかな風に誘われて
限りなく降る
銀杏黄葉
樹下に座して全身で受ける
思い出すわずかな言葉
こころときめかせる
あなたの一言 
降りかかる銀杏より
はるかに多く
私を酔わせる
私の全身を酔わせてゆく


 

片思い・・・

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月19日(水)06時14分22秒
   
蒼い空から絶え間なく
降ってくる
銀杏黄葉を受けています
いつの頃からか
貴方からの電話
貴方からのメール
ときめいて
待つようになりました
許されぬお方と
わかっているのに
ときめいて
待っているのです
こんなに想っていても
貴方を得られる事は
ないのに
ひとりでときめいて
待っています


 

櫻紅葉

 投稿者:momiji  投稿日:2003年11月18日(火)18時00分37秒
   
櫻紅葉が散り始めた高瀬川
あの、フランソワであなたの事を
想い浮かべていました
あなたの一言で
時間がすれ違ってしまった
どんな事があるか判らないから……
そのとおりになってしまって
そんな事があるのだと
悲しみの中で恐れおののきました
楽しみは先にと
そんな言葉の端から不安がつのります
しばらくの間
幸福の涙を閉じ込めて
晩秋の高瀬川を眺めています


 

天邪鬼さん

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月18日(火)17時59分7秒
   
そう、むかし、
天邪鬼といわれていたの
どこへいってもね
かわいい天邪鬼って
いわれていたの
あなたにも言われたいけれど
あなたとはいつも諍いね
どうしてなのかわかったわ
そう、あなたも
天邪鬼だったから
ふふふ、今度は私がいう番ね
私の素適な天邪鬼さん


 

さくらんぼ

 投稿者:沈丁花  投稿日:2003年11月18日(火)17時58分12秒
   
季節外れのさくらんぼ
見えるか見えないかの
ちいさな実をつけた
誰も知らないさくらんぼ
夕暮れの風に揺れている
あなたへ届けたい
この小さなさくらんぼ
あなたの瞳を見たいから


 

あなたへ・・・

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月18日(火)17時57分29秒
   
あなたと私は 昼と夜
違い過ぎるのよ 
自覚しているわ
それでも 
こんなに愛していると
心の中で叫んでいるの
解かっていながら 
どうにもならない心の揺れ
だからいつもの愛の諍い
待っていて鎮まるまで
私の心の荒波
うねる海のあらしが
通り過ぎてゆくまで
少しの間
おねがい 待っていて


 

夜の北山へ

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月18日(火)17時56分48秒
   
深夜に人を想いて流離う
満月梢を照らせば
梟幽かに鳴いて飛び立つ
歩を休めて空を見上げれば
星はさんざめき降り来たる
雲の流れる先は北山
静かに横たわる妙法へ
胸のざわめきはなお熱く
夜の恋路へ我をいざなう


 

いちょうもみじ

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月18日(火)17時55分55秒
   
見詰め合った時間の長さを
公孫樹黄葉の色ではかっています
はらはらと落ちてくる扇に
あなたの心を感じて
飛びたてる鳩になってしまいそう


 

お話して…

 投稿者:せつこ  投稿日:2003年11月18日(火)17時54分46秒
   
おばさま
あなたに連れられて行った
速野神社の盆踊り覚えています
刺身のつまだった小学生の私
愛する人との一生はいかがでしたか
ああ そんな美しい寝顔で
旅だっていくのですね
もう少しお話してほしかったのに
あの盆踊りの夜のこと
その紅色の唇でお話してほしい
目を開けて私をみて おばさま 
ねえ せっちゃん……と
あの時の事をお話して
おばさま おばさま……


 

クロスワードパズル

 投稿者:沈丁花  投稿日:2003年11月18日(火)17時52分46秒
   
あなたの言葉をなぞって
心のうちを探っている
クロスワードパズルのように
ひとつひとつ見えてくる景色
言葉とはうらはらなこころ
切なくて胸が熱くなる
この恋捨てられない
あなたの心がわかるから
萍紅葉の秋が終っても


 

薄氷の海

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月18日(火)17時51分52秒
   
夢の中のあなたは私の幻
作り上げた哀しい幻想
抱かれても抱かれても
漂っているばかりの海
その腕の強さに泣き伏す

心を見ようとして見られ
掴まれた心の痛さに泣く
逃げる事もできた恋に
自ら踏み入れた素足
薄氷の海に身を沈める


 

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月18日(火)17時50分10秒
   
なんだ、あなたも……

私が悪かったのね
描いた空が蒼すぎた

私だけの空が欲しかったのに


 

私に頂戴

 投稿者:沈丁花  投稿日:2003年11月18日(火)17時49分8秒
   
欄干にもたれて寂しそうな横顔
あなたが悩んでいること
そっととってあげたいけれど
私には大き過ぎる荷物かもね
後ろから優しく抱きしめて
なぐさめてあげたいけれど
あなたの背中がそっと拒んでいる
夕陽の落ちる彼方を見つめながら
あなたは何を考えているの
ほんの少し私に分けてくれれば
ずっと楽になるかもしれないのに
あなたの苦しみ少しだけ頂戴


 

流されて

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月18日(火)17時48分1秒
   
見果てぬ夢の中で自分を抱き
限りなく落ちてゆく恋の淵
最後の一葉は瀬の流れに舞い
魚の群に翻弄されてゆく
誰も知らない心の闇に洩れる光
網膜の奥にただひとりの影を結ぶ
流される一葉は新しい恋の始まり


 

恋の終り

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月18日(火)17時47分8秒
 
あなたの腕に抱きしめられて
すすり泣いている私の心を返して
返してくれるまで楡の木の下で
冷たい目をして待っているから

ひと時の情熱に浮かされて
心を与えてしまったけれど
もう返してほしいの私のもとに

辛い恋から逃れて空へ羽ばたき
蒼い空を楽しく自由に飛んで
心地よい眠りに着きたいから
あなたの腕の中にある私の心
冷たい目をしている私に返して


 

光に溶ける

 投稿者:daphne  投稿日:2003年11月18日(火)17時46分10秒
   
恋して何も見えなくなったから
窓に黒いカーテンをかけました
隙間から漏れる一条のひかりが
あなたからの愛のしるし
カーテンの内側で唇をかみ
一枚一枚ヴェールを脱いでいく
私をみたい 私はだれと囁く
低い声に誘われて夢うつつに
私は私自身になるまで脱いでいく
あなたを恋した私はだれと
暗闇の中で鏡に問いかけながら
闇の中 わたしの素足が
射しこんだ光に溶けていくまで


 

恋の塊

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年11月18日(火)17時45分6秒
   
薄墨の空比叡の山並みは
鳥の声とともに明け染める
一睡もせずに恋人の事を思い
言葉を連ねて心を鎮める
深く熱く闇に燃えた心の塊
誰にも知られず恋を葬り
涙でといだ絵の具で終焉を描く
烏の鳴き声で我に返り
光に導かれた温もりに浸る
ひと時の幻想は涙に濡れて
風花のように光の中に消える


 

祈り・・・

 投稿者:沈丁花  投稿日:2003年11月18日(火)17時43分56秒
   
楡の梢をすぎる風よ
かの方に伝えて
笛の音に誘われて
窓の下まで来たことを
ガラスにうつる
愛しい影を見て
涙にくれていることを

蒼い夜空の星よ
かの方に瞬いて
この世にある限りの
幸せをおくりたいと
昼も夜も朝も
命に代えてもと
祈りあげているから


 

思い出して・・・

 投稿者:白樺  投稿日:2003年11月12日(水)07時37分35秒
 
季節外れの芙蓉が一輪
小さな蕾を膨らませた
涙が零れて潤む瞼に
純白の蕾がぼやけてる
苦しんでもだえている
心には入れないけれど
どうぞ辛い時思い出して
どうぞ悲しい時にもね
応援する私がいる事を
恋とは呼べないけれど
恋人未満で見つめてる
青空の白い雲のように
小枝の甘い風のように
笑って回りにいる私を
どうぞ時々思い出して


 

恋紅葉

 投稿者:白樺  投稿日:2003年11月11日(火)20時05分6秒
 
満ち足りてあなたの心を感じ
嫉妬してわたしの心を見る
紅葉雨の中抱かれて歩く時
ほのかに見える二人の時間
今ひと時のこの一瞬を抱き
紅葉散る山嵐の中に溶ける


 

天邪鬼鏡

 投稿者:白樺  投稿日:2003年11月11日(火)20時04分12秒
 
心を移す鏡はないけれど
あなたは私の天邪鬼鏡
悲しい私を明るく映す
辛い私にほほえみかける

天邪鬼鏡今日も手元に


 

菜の花ばたけ

 投稿者:白樺  投稿日:2003年11月11日(火)20時02分45秒
 
眼の中に焼きついている風景は
湖まで続く広い平野を埋めつくす
甘い匂いいっぱいの菜の花ばたけ
胸の上しか見えない迷路のような
あぜ道をどこまでも歩いていった
湖の松林をめざして細い小道を
菜の花の香にむせながら歩いた
何をかんがえていたのだろう
その事はもう思いだせないのに
絵のような景色はずっと眼の中に
色褪せず匂いも消えず広がる
何もしたくない時瞼を閉じて
原風景の中を彷徨するわたし


 

恋は絹糸の雨

 投稿者:白樺  投稿日:2003年11月 9日(日)05時49分38秒
 
心が疲れている時があります
あまりにも愛し過ぎたから
心がいびつになっているような
そんな気がしてならないのです
泣いてばかりいる心なのです

恋はうれしくもあり辛くもあり
愛は苦しくもあり甘くもあり
窓辺にもたれて見ている私の
心の中まで濡らしてしまうような
恋は絹糸のように光る雨です


 

闇に誘われて

 投稿者:白樺  投稿日:2003年10月31日(金)18時53分21秒
   
灯りを消して闇の中に
あなたを感じている
いるはずのない人の
あたたかいぬくもり
そこにあるかのような
ほのかな心のかたち
瞼をとじて話しかける
闇の中に息づいてくる
幻の夢、儚儚の恋


 

 投稿者:てんとう虫  投稿日:2003年10月31日(金)12時58分37秒
   
下駄の音 夜雨に走って 秋の暮れ

紅葉する 辰巳神社の 猫の恋

なき濡れて 踊子の靴 苔の寺

瓢箪に 昔の恋を 詰めている

木守りに 空の蒼さが しみる恋


 

森の中で・・・

 投稿者:白樺  投稿日:2003年10月28日(火)01時03分55秒
   
森の中の柔らかな苔の上に座って
梢の間を抜けてくる光の束を
二人してじっと見つめていましたね
あなたは木にもたれて本を読みはじめ
私はあなたの膝に頬をおいて目を閉じた
静かな時間が限りなく流れて
いつのまにか私は眠りについていました
あんなにやわらかな時間を過ごして
心地よい気分をいっぱい抱きしめたのに
あの時を思い浮かべると涙がこぼれる
想い出の中に生きていくのはいや
明日の陽の中にあの時を引き戻して
もう一度あなたの膝でねむりたいのです


 

ときめき

 投稿者:胡蝶花  投稿日:2003年10月27日(月)12時18分59秒
   
あのね、なんだかね 
あなたの事で心が一杯なの
全身の血が騒ぐような
胸がふわふわしていて……

見つめ合った時を思い出している
煙草を挟んだあなたの指
唇に触れる珈琲の香り
あなたの前では私
ひとつの塊になってしまった
心の中でずっと叫んでいたの
「好きです……」
あなたに微笑み返しながら

あのね なんだかね
逢いたくてたまらない


 

遠恋

 投稿者:銀木犀  投稿日:2003年10月25日(土)12時01分38秒
 
瓢箪も 恋の塊 秋熟れる

唇へ 視線を感じる 秋の暮れ

遠恋の 君の面影 秋騒ぐ

一点の 炎が充満 紅葉恋

植物園 落ち葉のベッド 恋遊里 

降る紅葉 受けて溶けゆく ビル谷間


 

電話

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月24日(金)11時44分40秒
 
黙って耳を傾け、声を聞いている
どんなに難しい言葉も、お話も
あなたからなら、心地よく耳に響く
いま、私はあなたに包まれている


 

流舟

 投稿者:浮草  投稿日:2003年10月24日(金)04時56分11秒
   
恋している時あなたは詩人
透き通るような言葉をくれた
愛が芽生えてあなたは大河となり
ゆるりと私を水面に浮かべた
いま岸辺は秋 黄葉する柳堤
ああ、流れ行く先は空と溶ける海


 

舫い

 投稿者:浮草  投稿日:2003年10月20日(月)01時30分2秒
   
自由なあなたを見ていたいと
そう思いながらすぐに縛りたくなる
そんな矛盾した気持ちはとても辛い
縛られたくないあなたの心が見える
だから、そっと舟の舫いをはずすの
流れて行く先は遠い海の果て
萍もみじを見ながら涙をこぼし
夕暮れの川を流れに任せてすべる
あなたを愛したのはほんとう
引き寄せたのはあなただけれど
舫いをといたのはわたし
あなたも私も自由になるために


 

 投稿者:  投稿日:2003年10月20日(月)01時28分42秒
   
あなたの夢が見たくて
またベッドにもぐりこむ
カーテンの隙間からかすかな光
小鳥の声がせせらぎに混じる
まだ体は眠っている
閉じたまぶたの奥で
遠い想い出が静かに流れてゆく
おぼろげな影と黒い瞳
投影されてゆく甘い幻想
深い夢の中へ誘われる


 

紅葉

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月20日(月)01時27分4秒
   
深い森の奥の
私は萍もみじ
ひっそりと
人に知られず
秋の陽に染まる


 

とんぼ

 投稿者:  投稿日:2003年10月20日(月)01時25分32秒
   
あなたに逢えるから
掲示板を覗く

あなたに逢えるから
言葉をつなぐ

秋の日のとんぼのように
じっと空中にとまっている 


 

秋の紫陽花

 投稿者:てんとう虫  投稿日:2003年10月20日(月)01時24分31秒
   
植栽のまま、
ドライフラワーになった
紫陽花が届いた
山間の秋には
いつも青い色を残して
紫陽花が開いたまま
ドライフラワーになる
今年もカットグラスの
大きい花瓶に挿してみる

6月の恋が
ふんわりと戻ってきた


 

愛しいあなたへ

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月20日(月)01時22分11秒
   
あなたをこの腕に抱いた時
大きな黒い瞳で私をみた
抱きしめて歓喜の涙をながし
あなたに頬ずりをした
あなたは指を絡ませ
愛らしい唇で求めてきた
あなたの甘い匂いに酔って……
素適な夢を見させてくれたね

ああ、あの日から幾年月
二人の時は流れて
別れがやってきたけれど
涙の色は美しい虹色
ありがとうね、楽しい夢
これからもずっと私の娘……
お誕生日おめでとう 24歳


 

coco 恋人よ

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月20日(月)01時21分1秒
   
真っ白なレアーチーズケーキ
銀のスプーンで口に運ぶ
あなたの赤い唇はココシャネル

白い首に揺れる真珠のチョーカー
亜麻色の髪が素肌に揺れる
あなたの赤い唇はココシャネル

黒い猫を抱いて南側の窓に座り
夕焼けを見つめている頬は桜色
私の永久の恋人唇はココシャネル


 

難破船

 投稿者:arc-en-ciel  投稿日:2003年10月16日(木)02時07分39秒
 
深い海溝の底に沈む難破船
そこが私のついの棲み家
光も届かぬ波の底に沈み
揺らめく藻さえも見えない
暗い海底 ただ一人ぼっち
何を待ち望んでいるのか
日がな太陽の方向をながめ
静かに難破船と揺れている
時を刻む操舵室の時計も
行方を見張る羅針盤も
虚しく一つ所を指すばかり


 

秋蛍の夢

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月16日(木)02時06分22秒
 
私の好きな花は、白い蛍ぶくろ
6月の雨に濡れて、ひっそりと咲く
あなたが描いてくれた絵は
花が六つ、優しく連なっていた
ここに蛍を入れて、夜に見るんだよ
あなたの言ったとおりに、入れてみたの
闇の中にぼんやりとベルのように
蛍ぶくろが浮かび上がってきたわ
あなた、あなたのいない夏の夜に
蛍を飛ばして見ました
そして、秋、あなたのいない長い夜
蛍を夢見ながら枕を濡らしている
あなた、広い宇宙のどこにいるの
せめて、今夜の夢に出てきて欲しい


 

愛した日からずっと

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月14日(火)16時54分49秒
   
雨の日は薄いカーテンを開けて
雫が描く空のキャンバスを見る
うすい膜を剥がしていくように
心のヴェールをはいでゆく
芯の所で蠢いている私の真実
見ないで置き去りにしていた心
雨の日にそっと取り出して磨く
愛した丸い心、虹色に輝かせて
あなたの知らないところで慈しむ
遠い空の続きのこちら側で
あなたを愛しているとつぶやく
空のキャンバスに薔薇一輪
浮かんで来るのが見えるまで


 

少将殿

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月13日(月)23時22分17秒
   
雪に埋もれた99個の榧の実
それが原点、それが私の恋
白い糸を通して繋ないでいくの
榧の実のちいさな孔
そこからあなたの心を
そっと覗いてみましょう
試したのですか
確認しようとしたのですか
100個目の榧の実を見つめて
私は考えています
恋はもろいものです あなた


 
 

好きです

 投稿者:  投稿日:2003年10月13日(月)23時21分13秒
   
あなたの愛に包まれて
ここまできたの
やさしい眼差しで
わがままを許してくれた
あなたを愛しているのに
好きな人ができてしまった

どうすればいいの
小鳥のようにふるえながら
鳥かごの中にいる私
好きな心をどうすればいい
大空を見上げながらため息
そよぐ風にゆれている私


 

暗夜行路

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月13日(月)23時20分13秒
   
過ぎ行く人の 足音遠くに
心ふるえる 風もふるえる
あなたの心 両手に受けて
すすり泣く 秋の夕暮れ

星は瞬く 蒼い夜空に
心ざわめく 風もざわめく
あなたの心 胸に抱いて
ため息をつく 暗夜行路


 

恋心

 投稿者:  投稿日:2003年10月 9日(木)17時09分56秒
   
静かな秋の夕暮れ恋心たずさえて
楡の木の並木を北へ歩く
ほのかに色づく秋の北山は清らか
頬をすぎる風はあなたの掌
鳥の囀りは想い出の調べ
微かに聞こえる叢の虫の声
あふれる思いを空に放って
ひとり静かにせせらぎの音を聞く
秋の夕暮れ恋心やさしく抱きしめて
北山に続く道どこまでも歩いて行く


 

詩集

 投稿者:  投稿日:2003年10月 9日(木)17時08分52秒
 
フランソワ 優しい響き
ウインナ珈琲の真白な泡
見つめながらあなたを思う
白秋の詩集を抱きしめて……
表紙は八重洲ブックセンター
あなたの手の匂い懐かしく
こぼれそうな心も抱きしめる
淡いランプシェード
泡が溶けて消えるまで
あなたの思い出に浸る
フランソワのラブシート


 

金木犀

 投稿者:  投稿日:2003年10月 9日(木)15時08分34秒
   
窓辺にもたれる私は空蝉
しのつく雨をひねもす眺め
ため息混じりの息をしている
色づく梢の向こうには
金木犀の丸い樹姿
私をうつつに呼び戻す
橙色の花はこぼれて
秋の雨に流される
流れて行く先は心の旅路
果てなき空への一つ道


 

白日夢

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年10月 7日(火)06時46分9秒
   
恋雀の囀りをベッドの中で聞く
俯いてピローに顔を埋めたまま
半分まどろみながら囀りを聞く
微かに聞こえてくる声と
おぼろげに浮かぶ懐かしい面影
半睡の中に渦巻く靄のような
もう遠い日の想い出
けれども昨日の出来事のように
私の背中で回っている
繰り返した甘い言葉を反芻しながら
遠い想い出の中に落ちて行く


 

旅の空

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年10月 6日(月)22時13分38秒
   
山あいの谷にそって歩けば
せせらぎはやさしく歌い
秋あかねは夕日に映える
私の肩にとまり
あなたの頭にとまって
また谷へおりてゆく秋あかね
落ちるのを忘れた鮎が
時折淵の澱みにはねる
夕焼け空に消えてゆく鳥の群
瞬き始める旅空の星たち
二人だけの夕暮れの散歩道


 

想夜詩

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年10月 6日(月)16時05分22秒
 
透明が美しいって誰が決めたのか
虹色は幸福だと誰が言ったのか
私は漆黒の闇をさまよいながら
幸福な気分に酔いしれている
暗くて何も見えないけれど
この闇の中に感じるものがある
確かな手応えが内にみなぎる
手を広げても何も触れないのに
この満足感はなんだろう
一人で明日への夜明を待っている
暗闇の中で膨らんでいく私……


 

生き抜いてほしかった・・・・・・

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年10月 6日(月)16時04分8秒
 
愛する女性と別れて
愛する女性の結婚式前夜
彼は自分の命を絶った
スポーツマンだった
いつもグランドで英雄だったのに
たった一人の女性のために
命を捧げた、自らの決別……
彼を愛した人が他にあっただろうに
彼はそれすら知らずに
自らの手で命を断った
嫉妬なのか、惨めさなのか
意趣返しなのか、恨みなのか
彼女への純愛だったのだろうか
それすらも今は闇の中だけれど
私の記憶の中にある彼は
きらきらと希望に燃える目をしていた
彼の心に入ることはなかったけれど
先輩としての彼を尊敬していた
決別は周囲の人の心を傷つける
苦しくても生きていて欲しかった
素適な先輩だった彼……
彼の時間は20歳で止まったまま…… 


 

天邪鬼

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年10月 6日(月)16時03分13秒
 
あなた色に染めないで、
言葉では天邪鬼になる
ほんとうはしっかり
あなた色に染まりたいけど

染められたい……
染められたくない……
花びらで決めている私 


 

新月の薔薇

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年10月 6日(月)16時01分11秒
 
筆の先に少し顔料をつけて
胡粉皿に載せる
新しい筆にもう一つの色
二つを混ぜ合わせ
さらに新しい色を
胡粉皿に載せてゆく
繰り返し色を加えて
世界にひとつの色を作りあげる
ビロードに刷いて
私だけの花びらの色
あとは月の夜……
しなやかなウエーブを入れ
指で組みあげる
満開の薔薇の花が
クリスタルな花瓶に咲き誇る
芳香をはなって私を満たす


 

惜別

 投稿者:  投稿日:2003年10月 4日(土)08時29分22秒
   
ボタン押す手は小刻みに震えおり 柩にすがる末のおとうと

弟の涙でぬれる骨壷に かさかさと泣くかそけき母なり

残されし子らが集いて母語る 抱かれし胸のぬくもり新た


 

夕焼け

 投稿者:  投稿日:2003年10月 3日(金)14時59分12秒
   
肩車いまは幻亡き父の とんぼ夕焼け夕餉の匂い

泣き濡れて父の背中に眠りしを 静かに抱きとる母の懷

秋の日の朝な夕なの松風や 吾をいだきし父母に逢わせよ


 

ふふふ  

 投稿者:  投稿日:2003年10月 3日(金)12時31分19秒
   
君の声光降るごと吾をつつむ コスモス畑にふたりかくれんぼ


 

黒い月

 投稿者:胡蝶花  投稿日:2003年10月 2日(木)13時22分52秒
   
深夜ひとり散策にでて
あまりの暗さに躓いて転んだ
転んだ先にあった物は
光を失った黒く丸い月
少しばかり欠けて泣いていた
黒い月を抱いて浜辺にでる
寄せる漣に誘われて
欠けた月と砂浜に遊んだ
カナリヤは飛んでこないけれど
波と戯れて月は元気になり
遥かな沖へと泳ぎ出した
砂浜に座って膝を抱き
私はぼんやりと波の音を聞いていた
やがて水平線から空へ昇る
煌煌と輝く丸い月が現れた
その時、私は膝を抱いたまま
夜の空を静かに浮遊しはじめた


 

コスモス

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月 1日(水)20時24分46秒
   
きょうね、庭にでたら
去年こぼれたコスモスが
風に揺れて咲いていました。
あなたのすきな薄紅
私の好きな紫紺
そして、幸福をよぶ黄色
揺れて…揺れて…って、
思わず叫んだの、心の中で。
薄紅と紫紺が寄り添って
微笑みながら私を見たのです。
逢いたいけれど逢えない
そんな恋人達みたいにみえる
風の中のコスモス、虹色。


 

朝陽

 投稿者:momiji  投稿日:2003年10月 1日(水)18時02分28秒
 
白い夜が明ける
茜の雲が遠い国から
朝を連れてやってくる
何も考えないで
風に揺れていよう
ふたり丘の上の樹の下で
微かな花の香に包まれる
この手の中にあるもの
大切なふたりの証
確かに感じるぬくもり

二人の上に静かに
朝陽は満ちてくる 

 

Dandelion 

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月30日(火)10時51分41秒
   
もうどこへも行かないで
どんなにかすかな
たんぽぽの綿毛であっても
土あるところに根を張り
芽を出して花を咲かせるわ
私のダンディライオン
愛しのルンナ
逃げないで走らないで
あなたの花園はここよ
静かに広げましょう
冬の枯れ野を
黄色い絨緞に変えてね
春の芽吹きを待っているわ
私のダンディライオン
愛しのルンナ


 

別離

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月27日(土)18時51分14秒
   
愛が憎しみに変わる間は
別れの言葉は言わない
まだ貴方を愛しているから
嫉妬のかけらが無くなった時
静かにさよならを告げよう
花に託す、貴方を愛した印
窓辺に深紅の薔薇一輪
心奥に流れた熱い血と共に


 

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月27日(土)11時41分24秒
   
夜の窓を開けて
白いガウンを着たまま
裸足で月光の上を歩く
夜露が足を濡らし
虫の声は裾に絡む
夜光虫のように
光を発して私は歩く
あてもない夜の散歩
小鳥の群を抱いた楡の木
小さく瞬く星の瞳
夜気に冷えてくる体
心に忍びこんだ夜露は
温めてきた思いを
静かに凍りつかせる
天空に白い月
梟が鳴いて飛び立つ


 

紅(くれない)に

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月26日(金)19時00分46秒
 
酔芙蓉を知っていますか
朝陽に輝く純白の大きな花びら
午後にはほんのり酔ったように
風にそよいでピンク色に染まる
そして夕暮れには鮮やかな紅に
月夜はやわらかな緑葉のしとね
心地よさげにまどろんでいる
どこのどなたが染めるのでしょう
私の庭にそよいでいる酔芙蓉


 

吾亦紅

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月26日(金)14時36分39秒
   
あなたを思い、あなたを愛して
ひっそりと、秋の野原に息づく
風に吹かれ、空を見上げて
恋に揺れる花、私は吾亦紅

手折られて、つば広の帽子へ
手折られて、竹の篭に……
秋の窓辺と、帽子を飾る
恋に揺れる花、私は吾亦紅


 

ピアニストの赤い爪

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月25日(木)20時05分9秒
   
音楽教室から聞こえて来る
単調なエチュードの繰り返し
窓にあたる雨のしぶきは広がり
ピアノの音を一緒に連れて行く
傘もささず雨に濡れてたたずみ
エチュードの調べに心鎮める

心疼く時はピアノの音色に酔い
訳もなく流れる涙を膝で受ける
幻想も月光も遥か彼方に流れ
心に闇がおとなう時初めて知る
ときめきとざわめきの意味
ほほえむピアニストの赤い爪


 

百日紅

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月24日(水)19時39分35秒
   
都は雨に煙って
灰色になった空の果て
雨を含んだ百日紅は
窓辺にひくく枝垂れる

頬杖ついて窓にもたれ
ぼんやり見る花のしずく
重いため息は
言葉にできない心の渦

消しては書くガラス窓
愛しい人の名前 一字
雨は降りやまず
いたずらに時は過ぎる


 

幻聴

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月24日(水)01時41分6秒
   
海の底から聞こえて来る
私の名を呼ぶ低い声……
きらめく魚鱗に包まれ
光のない海底に落ちてゆく
泳ぐ術を失った人魚
私を待っているのはだれ……


 

空の彼方へ

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月24日(水)01時40分14秒
   
伝えたい想い
ひとひらの言の葉
こころであたためて
こころで抱きしめて
でも伝えない……
この美しい想いが
くずれてしまうから
ふくらませて
ふくらませて
空の彼方へ放つ


 

純白の彼岸花

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月21日(日)19時20分39秒
   
夢の中の彼岸花は
真っ白な亜種
枯れた冬野を
一筋の小径のように
遠くどこまでも続く

私を染めないで
私は白く燃えるの
囁くようにつぶやく
真っ白な彼岸花
夢の中をおおいつくす


 

彼岸の華

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月21日(日)19時19分52秒
   
おはぎ……
あなたの手からまあるく
大皿に盛りつけられる
「お彼岸だからね……」
「私は黄な粉がいいわ」
あなたの手元を見つめる
元気だった両親の顔が浮かび
涙でおはぎが見えなくなる
突然私の手に
ぽんとおはぎが……
涙目で見上げると
笑っているあなたの眼
そして、黄な粉
笑わせてくれるあなた
大皿におはぎは山盛り


 

September Wind

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月21日(日)19時18分44秒
   
白い朝が明ける
カーテンの隙間から
薄いひかりの束
まどろみの中の私に
甘い言葉が聞こえる
さあ、風に抱かれて
蒼い空へいこう
白い鳥におなり……

風にさそわれて
九月の空へ羽ばたく


 

夕暮

 投稿者:  投稿日:2003年 9月21日(日)19時17分40秒
   
ロッキングチェア―にすわって
窓の外、揺れる空をぼんやりと眺めている
空虚な心の中に忍びこんでくるのは
風と共に散って行く、百日紅の小さな簪
私を揺するほのかな心の動き
風を見ようとすれば、なお虚ろになる眼差し
夕暮の風に、黒い揚羽蝶が迷い込む
私を揺する、深いため息の奥にあるまどろみ


 

夢のかけら

 投稿者:  投稿日:2003年 9月21日(日)19時15分16秒
   
膝を抱いて夢の世界へ
翼を広げて飛んで行く先に
あなたの眼差しが私を待つ
白日の夢に現われる幻の君
私が私でなくなる煌きの一瞬
背中をなぞる熱い言葉と吐息
蒼いカーテンは海の底への扉
赤い珊瑚の林をすりぬけて行く
見詰め合いながら追いかける
海の底へ落ちて行く夢のかけら


 

連結

 投稿者:黄葉  投稿日:2003年 9月18日(木)21時13分44秒
   
緋の鯉に 池畔を巡る 月の影   

月の影 小石一つに 溺れゆく

溺れゆく 空の蒼さに 溶ける月

溶ける月 両手で受ける 恋雀

恋雀 戸袋の奥 巣を作り

巣に光る 婚約指輪の MとS

イニシャルを 切って他人に なった夜

天空へ 君を押しやる 十三夜 


 

蒼茫

 投稿者:松虫  投稿日:2003年 9月18日(木)15時38分5秒
   
心を器にして水を注ぐ
あふれるほどに満たし
新月の夜に移しかえる
入れ物は蒼いガラス瓶
水は蒼く染まって揺れ
薄闇の風の囁きを聞く
蒼茫の海を飛ぶこころ
凍てつく月の夜を待つ


 

夜の鏡

 投稿者:  投稿日:2003年 9月17日(水)06時53分9秒
   
部屋一面に着物を広げて
明日あなたに逢う私をさがす
牡丹は季節はずれ
蛍はもうすんでしまった
季節の先取りは約束事と……
でも、月も萩もススキも
秋はなぜかさびしい
あなたの好きな色を求めて
絹の海に漂うひととき
鏡の向こうから
明日の私がそっと覗いている


 

夜の時間

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月17日(水)06時07分24秒
   
激しい夏が去って
静かな秋が来たのでしょうか
蝉の声はもう地中に埋もれ
萩は蕾をつけて揺れています
あなたと歩いたあの坂道
猫じゃらしはほのかに狐色ですか
ミルクの一杯はいった珈琲を片手に
あなたの好きな煙草を
部屋いっぱいにくゆらしながら
ぼんやりと
想い出の「時」をなぞっています
心があふれてくる夜の時間です


 

恋人よ(白い炎)

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月16日(火)14時01分18秒
   
十代の恋は片恋で、
蝶々のように舞っていた
二十代の恋は相思で
魚のように跳ねていた
ずっとそのまま
穏やかな水流の中で
暮らしていたのに……
突然、
恋に落ちてしまった
浮雲のように
さまよいながら湧き立ち
風のように
流離いながら渦巻く
ああ、今のわたし
白い炎の烈火のように


 

風に運ばれて

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月16日(火)04時15分24秒
   
言葉は虚しい
一つになれば
分かり合えるものを
それさえ出来ない
離れたふたり
空の続きにある面影
風が運ぶ愛
見えない糸を
信じている


 

流浪

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月16日(火)04時14分33秒
 
心の暗がりに、あなたを閉じ込めた
あなたは、紫のシフォンのドレスに
白い羽飾りのついたケープをはおっていた
あなたの蒼い瞳には、涙があふれ
唇は赤く燃えて震えていた

心の暗がりに、あなたを押しやったまま
あなたの事を忘れた事はないけれど
心の暗がりから、あなたを出す勇気もなかった
蒼い目をしたあなたは、どこへ消えたのだろう

朽ち果てたドレスは、色さえもわからなくなり
白い羽だけが散らばっている、心の片隅
あれからずっと、煌いていたあなたを探している
夜の底を彷徨いながら、愛するあなたを……


 

いそしぎ

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月16日(火)04時13分12秒
   
月明りが夜の野原に
雪を降らせたように積もる
わたし達はその中に
じっとうずくまって
いそしぎの歌を聴いていた
さざれ石のそばでその夜
夢を語り明かして泣いた二人
膝にあごをのせて
あなたの愛に気づきながら
うつむいたままだった私の心
あなたの心の中のいそしぎ
今もわたしを包んでいるけれど
あの日のススキのように
少し揺れている今の私の心


 

階(きざはし)

 投稿者:瑠璃蝶  投稿日:2003年 9月16日(火)04時12分25秒
   
群青の空に月が澄んでいたから
じっと何も言わずに眺めていた
あなたは車の外 私は中
窓においた私の手に重ねてきた
あなたの優しい掌
こうして、
一つずつ階を昇るのね


 

夕陽の背中

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月16日(火)04時11分26秒
   
何もかも全てが嫌になり
黙々と夕陽を背にして歩く
夕焼け色に染まった街なみ
ガラス窓が赤く燃える
泣きたいのに涙は零れず
背筋は延びて靴音は響く
脳裏と心に渦巻く言葉
太陽と一緒に背中を見る
夕陽で真っ赤になった
自己愛を主張する私の背中


 

蒼い予感

 投稿者:日向 祥子  投稿日:2003年 9月16日(火)04時10分34秒
   
 擬宝珠の先が天を指している。
三条大橋の欄干にもたれながら、笙子は鴨川を眺めていた。横顔は白く透き通るように冷たく、睫は微動だにしない。欄干に添えた白い指が、小刻みに震えているのがわかった。
敦志が別れを切り出した時から、笙子は一言も口を聞かなくなった。最後のレストランを後にして、この三条大橋にさしかかった時、笙子は呟いた。
「最後にゆっくり、あなたと、川の流れを見たいわ」
 その言葉に、ほっとしながら、敦志は笙子に寄り添って立った。鴨川の上流に向かうと、北山が薄い墨絵のように敦志の視野に入ってきた。緩やかな水面は夕暮にさざめいていた。
「今までありがとう、これを読んで……」
 笙子が封筒を差し出して、不意に敦志の体をきつく抱きしめ、そして、後も振り返らず、靴音を立てて、河原町の方向へ駆け出して行った。あっけない別れだった。別れを予感していたのかもしれない。修羅場を覚悟していた敦志は、ほっと胸を撫で下ろしていた。
 一息つくと、敦志は、おもむろに笙子の封筒を開き、手紙を読んだ。

――素適なお食事をありがとう。きょうはとても楽しかったわ。わたし達のこんな素晴らしい恋は、だれもがうらやむ事でしょうね。あなたのお部屋の、あの蒼い花が今も目に焼き付いています。
 あなたが下さった美容カプセル、私、きれいになるのね。うれしいわ――
 
 三日後、笙子は死んで発見され、容疑者として敦志は逮捕された。
敦志のマンションのベランダには、笙子が敦志に贈った鉢植えのトリカブトが、根だけを綺麗に切り取られて並べられていた。
 手紙の下書きを持って、笙子は自室のベッドに、横たわっていたと言う。


 
 

深紅の薔薇

 投稿者:  投稿日:2003年 9月16日(火)04時08分10秒
   
不意に届いた真っ赤な薔薇に
あなたの言葉がひとつ
南にむかった窓辺に花瓶を置いて
薔薇の花を生ける
太陽の光を浴びて、深紅は艶だち
吹きかけた霧の粒子は
きらきらと輝いて虹を放つ
言葉ひとつが世界を満たし
窓を開け放って一直線に
蒼い空へ私を飛びたたせる


 

夕暮

 投稿者:  投稿日:2003年 9月16日(火)04時07分29秒
   
初秋の風に吹かれて川を眺める
水面に跳ねる小魚の腹は光り
楡の木に騒ぐ夕暮の雀群は
行き交う人々の眼差しを集める
君の面影を胸に空を仰ぐ時
小さな星々が静かに瞬き始める
溢れる思いと熱い胸のざわめきを
瀬音に預けて黙々と川を遡る


 

野分

 投稿者:黄朽葉  投稿日:2003年 9月16日(火)04時06分27秒
 
わがままを言って
あなたに判ってもらえず
あなたの言葉に傷ついて
自分で羽を斬ってしまったわたし
受話器を置いたあと
流れる涙
押さえきれない嗚咽
あなたを愛しすぎて
何も言えなくなってしまった

こんな苦しい恋やめてしまいたい


 

 投稿者:  投稿日:2003年 9月16日(火)04時05分4秒
   
夜の音を聞く
光の無い世界に響く
あなたの鼓動を感じる

夜の風を探す
リラの梢に漂っている
あなたの吐息を感じる

夜の囁きを聞く
夕顔のほのかな揺れに
あなたの声を感じる


 

 投稿者:  投稿日:2003年 9月16日(火)04時03分14秒
   
都の空が暁に染まる頃
賀茂川を静かに遡る
暁の山に映える大文字
朝を告げる紅雀
ひたすら歩き続ける
初秋の賀茂のつつみ
幽愁の思い遥かに
朝の川は南へ流れ行く


 

恋はシーソー

 投稿者:  投稿日:2003年 9月16日(火)04時01分24秒
   
心の中の赤いシーソー
腰掛けて向こうの端を見るけれど
愛しいあなたの影は暗く
瞳だけがこちらを見ている
愛したけれどまちがい?
恋したけれどまちがい?
あなたの愛は軽くて
いつもわたしを泣かせる
それでもなお
赤いシーソーに乗り
あなたの影を追いかけている
恋に疲れて痩せた時だけ
私の腰掛けたシーソーは上がって
飛んで行ってしまいそう
蒼い空の彼方へ
ひとりぼっちのわたし


 

儚儚の恋

 投稿者:momiji  投稿日:2003年 9月16日(火)04時00分5秒
   
花時計の広場に立つ銅像は王妃
雨に朽ちて青い涙幾筋か
ルビーの唇はため息をもらし
サファイアの青い目は遥か彼方へ

揺れるドレスの裳裾は流れて
開いた胸の谷間に零れる涙
遠く去り行く渡り鳥に心奪われ
呆然と立ち尽くす孤独の王妃

暁の空に輝くダイヤの王冠
濡れた唇に光る朝のしずく
裳裾の上は睥睨する双頭の鷲
虚空を見つめる王妃の目に涙


 

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