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(無題)

 投稿者:梨華  投稿日:2004年 5月16日(日)00時36分59秒
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  永遠のAA 3.
・・・・・
弟が息を引き取った翌日。片付けも手につかず呆然としていた僕と母に、きまり悪そうに婦長が
寄ってきた。申し訳ないが午後から入院予定の患者がいるので、早めに空けてほしいとのことだった。
仕方のないことだろう。ここは病院なのだ。治療を必要としている患者はいくらでもいる。
涙ぐむ母をなだめ、荷物を片付けていたところ、なにやら扉からこちらを覗く小さな影がある。近づいて
いくと人なつっこい笑顔を向けて、少年が飛び込んできた。

「なあ、お兄ちゃん退院するん?」
「あ、ああ。そ、そうやで・・・」
とっさに出た曖昧な返事でその場を乗り切る。
「あぁ、そうか。自分が今日からここ入るんか?」
「うん。そうやねん。ええなぁお兄ちゃんは。僕なんかずっと入院ばっかりや。学校もずっと行ってへん・・・」
「そうか。早う良うなるといいなぁ。」
「うん!」


これが僕と少年との出会いだった。難しい病気ではあるらしい。ただ、幸いにも比較的発見が早かったので、
手術さえ成功すれば、十分完治が見込めるということだった。
生まれ変わりなんてはずもない。容姿だって似ているわけでもないが、しかし僕はこの少年に弟の姿を重ねて
いた。この子は、この子だけは助かってほしい。そう切に願った。
以来、数日おきに僕はこの病室を訪れている。



 

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