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「かつて、『降魔戦争』期、闇の軍勢に一人の魔女がいた」
闇へと落ちていた、彼女の意識は、その声によって、次第に覚醒する。
(私は・・・マテルとの戦いで、意識を失って・・・?)
「彼女は、戦争の敗北を確信した際、己を幾つもの『カケラ』に分け、転生しようとしたが、結果、それは、失敗に終わった」
(この声は、シャドー・スラッシング?)
「この地に眠る肉体も、限りなく彼女に近い存在であったものの、その身に心を宿してはいなかった。故に、心ない者に、肉体を利用されないよう、封印してきた」
「何の・・・話をしているのですか?」
マリアの声に、シャドーは、小さく感嘆の息をつく。
「すでに喋れるまで、肉体と接続されたのか?やはりオレの見立てに、間違いはなかったわけだ」
「だから、何の話を・・・」
そこまで言葉にして、彼女は、シャドーの言った言葉の意味と、自分の感じる違和感に気がついた。
マテルとの共有感覚が無くなっている。否、マテル自身を心の内に感じ取れない。
「一つの肉体に、二つの心というのは、かなり不安定な状態だ。だからオレは、より主に近い心の存在である君を、その肉体に移した」
「つまり・・・この身体は、貴男の主のカケラと言うことですか?」
「元々、君達二人も、主のカケラから生まれた存在故に、拒絶反応は無いと思っていた。君を選んだ理由は、もう一つある。それは、あの肉体の主導権は、マテルの方が強いと言うことだ」
「ちょっと待ってください。今・・・貴男はなんと言いましたか?」
「君達は、かつて闇の軍勢にいた魔女のカケラ。不完全な転生により生まれし、不安定な生を持つ者。それが君達だ」
そして、シャドーは、自分の持つ記憶を、彼女に語り始めるた・・・
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