<裏・BBS Z>
微妙に復活をとげた<裏・BBS>やはりみんなこの板を忘れられなかったのね
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「ロボット大戦争」
投稿者:
wataru
投稿日:2007年 6月 9日(土)21時56分33秒
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終戦末期には、奇想天外な兵器が多数登場する。特に、敗戦ムード濃厚な国家が開発する
兵器は、どこか黒魔術めいたオーラをはなっている。
ジャングルを行進する中隊の前に巨大なアナコンダやアリゲーターが立ちはだかる。
兵士達は恐れ慄いて隊列を乱す。戦車を見ても動じない兵士が、巨大生物には冷静さを
失う。それは、人類が野生生物に生命を脅かされていた太古の記憶が蘇るからなのだろうか。
しかし、これらプレデター達は、精巧に作り上げられたロボットであった。大蛇やワニだけ
ではない。全長10メートルを越すオオトカゲ。甲虫を模した多関節砲台。ジャングルを這い回る
無数の触手は全貌がつかみきれない。上空を浮遊する半透明の立方体は複数一列に
連結することもあり、空中でくねくねと蠢いたり、とぐろを巻いたりすることもある。兵器としての
絶対的な殺傷能力は未知数であるが、それら奇想天外兵器の予測不能な動きだけでも兵士達を大いに
動揺させ、戦意を削ぐのに十分な効果があった。そしてPTSDを発症し戦線を離脱する新兵が
続出。誰もが勝利目前と考えていたこの戦いが、思いもよらぬところで泥沼化の様相を呈してきた。
私は階級特権で、プロパガンダ編集無しの戦線のライブ映像の試聴を許されていた。
「どうかね、調子は?」
「どうも大佐。最悪ですね。ただでさえ不慣れなジャングルで、あのモンスター兵器ですから」
「いや、私は君の体のことを心配しているのだよ」
「ああ、こりゃどうも・・・。ついこのあいだまで、自分があの地獄にいたわけですから、
ここはもう天国同然ですよ」
「ジャングルの映像を見ていて辛くはないかね?」
「そりゃ・・・。でも両手両足、顔半分吹っ飛ばされて除隊した私に出来ることは何も有りません
から」
「実は、君が戦線に復帰する方法がある」
「サイボーグ化ですか?」
「いや、少し違う。敵のロボットに対して、こちらもロボットで対抗する。軍曹・・・君に
5人編成の小隊を遠隔操作してもらいたい。君はあのキューブワームに遭遇して生還した
唯一の兵士だ。攻略法を発見できる可能性が一番高い」
「5人編成・・・?」
「ここからは私(システムエンジニア)が説明しよう。100%脳波をシンクロさせるのは、一体だけで、
残りは自立した行動をとれるサイボーグ兵士だ。 必要に応じて指示を与えれば、それに従う」
「ほとんどゲーム感覚だな」
「ゲームよりずっとリアルだ。より高度なマトリックスを得るためにロボット兵は痛感神経も
持ち合わせている」
そして私は再び悪夢の戦場に戻ってきた。私は脳波で操作する両の手をみつめた。生身の体と変わらぬ
動きをする。視野にはデジタル処理された映像の中にナビゲート情報が映し出される。いざ出撃!。
アナコンダ、アリゲーター、グリズリー、タランチュラを撃破。前回てこずった触手もなんとか
打ち倒したが、この時点で仲間を2人失った。敵要塞への侵入ルートが視野に表示される。
向かう途中またもキューブワームが出現。私の体を一瞬にしてバラバラにした強敵である。今度は
私が中央、残りを左右に展開させ3方向から一斉に攻撃した。すると徐々に光学迷彩が
剥がれ落ち、ついにその驚愕の正体が明らかに。だが我々は辛うじて勝利した。
私の捨て身の特攻で敵の隙を作り、仲間が背後から弱点をピンポイント攻撃したのだ。
私は部下に最後の指示を出す。
「敵要塞を殲滅せよっ!。私はここまでだ。諸君の健闘を祈る」
私は自分のどてっぱら開いた大穴を手のひらで塞ぎ
「さあ、ゲームオーバーだ。私を戻してくれっ」
と叫んだ。すると部下が私の耳元でこう告げる。
「軍曹・・・あなたがご自分のことをロボットだと思い込んでいるのは、キューブワームから
散布された神経毒のせいなのです。ロボットは軍曹以外の私達の方です」
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